あらすじ
如月梨央(17)は、人が下した“選択”の断面――“分岐の欠片”を視認し、買い取ることができる能力を持つ。欠片は「もしあのときあの選択をしたら」という“もう一つの短い未来”をスナップショットのように見せる代わりに、梨央は自分の記憶の一片を払わなければならない。
最初は友人の後悔を癒したり、学園の些細な揉め事を解決したりしていた梨央だが、やがて「分岐」を高値で買い集める謎の組織と、消えた生徒たちに繋がる大きな陰謀に巻き込まれる。選択を“商品化”しようとする力と対峙する中で、梨央は「記憶」と「アイデンティティ」の代償、そして本当に守りたいものを選ばされる。