あらすじ
ヤンデレの王子様系女子が、赤ん坊の時から一緒に育った男のために復讐を遂げる話です。
話は彼女の語り口で進んでいきます。
彼女は魔族の力に目覚めた影響で、敵対する者に対しての容赦が全くなくなっています。
恐ろしいほどに残忍な存在ですが、その反面、自分が愛着を持っている対象には過剰ともいえるほどの庇護欲や執着を見せる二面性を持っています。
彼女はこの話の直後に、この幼馴染の男と結婚し、夫婦になります。
得意技は炎を使った魔法で、敵対する人間をやたらと派手に燃やして火柱を上げようとします。
夫への燃え上がる愛情を、血が吹き上がるような紅い炎で表現するのが好きなようです。
彼女はこのあと無制限の力を使い、夫と共に王国を支配します。
二人は多くの子供を授かり、その血を引いた者たちは後に魔族と言われます。
彼女は数百年もの長きに渡って、夫共に支配を拡大し、やがてこの世界全てを圧倒的な武力で統治することになります。
そうするうちに、彼女のことを「魔王」と呼ぶ者たちが現れ、魔族に人が殺されたり、時には魔族と人間が交雑したりして、世界のほとんどが魔族になることになりました。
・幼馴染の男について。
この男は、屋敷の襲撃の後、瀕死の重傷を負っていました。
しかし、襲撃犯の手により王宮に連れ去られ、万が一王子が再起してきたときの人質として、王宮の牢獄に囚われていました。
数年の間、貴族の出にもかかわらず、半ば奴隷のような扱いを受け、肉体労働を強制されていました。
それを王子が王宮にやってきたときに、人質として引っ張り出された感じですね。
王族の者たちの予想に反して、あまりに王子が強くなりすぎたので、まったく人質としての意味はなかったのですが。
彼は人間ですが、この話の後に王子に身体を改造されて、強制的に魔族にされてしまいます。
それで、魔族である王子と同じ時間を生きていくことができるようになりました。
比較的感性はまとも寄りなので、嫁の残虐性に歯止めをかけようとしたり、敵対者への慈悲なども見せたりします。
ですがこの男も、嫁を守るためには手段を選びません。
この先数百年の統治の間に、嫁が数えきれないくらい暗殺されそうになるものの、ことごとく身を挺して嫁と子供たちを守り通し、二人とも天寿を全うしました。