あらすじ

人知れず生きる人外の一族がいる。 どこから来たのか、いつから在るのか、もう彼等にもわからぬまま。 あまりに永い時を生き過ぎて、その全てが忘却の彼方に消えていこうとしている――そんな、意味すらもわからなくなるほどに彼等は永く血脈を伝えて往く。 人でありながら人でなく、限りなく近くに在りながら決してともに在ることもなく。 そんな彼等を繋ぎ止めてきたのは絶対的な支配者――一族の最も純粋な血をひく当主。 その存在だけで全てを超越した希有の、最も古い血脈を繋ぐ、最強の生き物。 当主とその一族の使命は、異界より来たる闇を浄化すること。 その身に喰らうことで。 その使命だけをよすがに、彼等の存在は続くことを許される。 光を避け、闇に添う彼等一族は、もはや闇とともにしか生きる他なかった。 否――彼等そのものがすでに、闇であるのかもしれない。 これは、彼等が滅びへ至るまでの、ほんの一瞬の、けれど永い物語である――

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小説を読もう2025/07/06
  • 現在の作品闇に近き一族 現つ編