あらすじ
その昔、とある地方に“鬼が出る”と噂の山があった。なんでも、夜な夜な酒豪の鬼たちが集まり、どんちゃん騒ぎの酒盛りを繰り広げているのだという。近隣の村々では『夜間は決して山に近づくな』と固く言い伝えられていた。
だがある日、その噂をどこからか聞きつけた銀太という男が村にやって来た。
「へっ、鬼ってやつは確かに侮れねえが、酒好きとくりゃ話は別だ。おれより酒が強いやつはいねえ」
銀太は、これまで数々の酒飲み勝負に勝ち続けてきた、自他ともに認める大酒飲みである。
鬼どもに酒飲み勝負を挑み、負かして山から追い払うというのだ。