あらすじ
性愛によって救われるのは父か息子かーーー
父親の認知症による性的問題行動の悪化で、介護施設を退所させざるをえなくなった澤木政史。
若い妻と離婚し、妹にも見限られ、一人で自宅介護をする苦痛を癒してくれたのは、ふとしたきっかけで知り合った風俗嬢のナミだった。
父親が入所していた老人ホームのヘルパーとして働くナミは、風俗で働いていることを内緒にしてくれるなら、手伝いに行ってもいいと政史に言う。
後日、約束通り家を訪ねてきたナミは、政史を部屋から追い出し、父親と二人きりになって介助を始める。だがそれは、性的なサービスだった。
そしてその姿をドアの隙間から覗いていた政史は、もう何年も不能となっていた男性機能がよみがえってくるのを感じていた。(小説宝石新人賞一次通過)