あらすじ

――その女神は、すべてを失い、やがて自分を救った。 ホストと酒に溺れ、母親としての責任から目を背け続けてきた夜の女・綾瀬ひかり。 息子を飢えさせ、祖母に育児を丸投げし、明日さえ見えないまま“今”を浪費し続ける彼女の前に、突如現れたのは〈蝉仙人〉と名乗る不気味な存在だった。 「お前、明日から蝉な」 強制的に“七日間の死と再生のループ”に放り込まれたひかりに与えられたのは、たった一つの試練――「セミッション」。 それは、息子に「おはよう」と声をかける、コップ一杯の水を渡す、温かいごはんを出す――誰にでもできる、けれど彼女にはできなかった小さな愛の行動だった。 失敗すれば地獄のような死を迎え、成功すればポイントが加算される。 果たして彼女は、繰り返す死の中で“本当の母親”になれるのか。 イシュタル神話に重ねられた現代の“堕ちた女神”が、 再び光を選び直す、魂のリスタート物語。 読後、きっと「生き直す」という言葉の重さが変わる。 ――これは、希望の救済録である。

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小説を読もう2025/07/16
  • 現在の作品イシュタルの救済 ~明日、蝉2~