あらすじ
これは、今から260年前の戦争孤児だった救われた、はずの兄妹話。
「もう無理だ」
バシャン!崖からおれは飛び降り海に落ちた。・・・ああ、全て奪われた。救ってくれた親父や部下達、おれに教えてくれた幹部の皆は、死んだ。唯一の妹は、大天使に奪われた!
「許してくれ、親父、皆。向こうで説教聞くからさ」
これで、楽になれる。海の冷たさも、今は救いの手みたいだ。
その時、声がした。沈みゆく中で。
「おい、人の子。お前死ぬのか?・・・くくっわははっ!馬鹿じゃねえのかお前。そんなことで命を捨てるのか、まだ何もしていないのになぁ」
うるさいな。そんな事?ふざけるなよ!?
「おれは全てを奪われたんだぞ!?それを、そんな事だと?いい加減にしろ!」
誰か知らねえが、ぶっ飛ば、す。って、何でおれ喋れるんだ。ここは、海の中だぞ?喋るはおろか話なんて出来ない、出来るはずがないのに。
「なっんで。そんなはず」
「おいおい、今更だな」
声のした方を見ると、真っ黒なモヤを纏った10歳くらいの男の子が鎖に繋がれながらあぐらをかいていた。
「お前は、誰だ?おれに話しかけてきたのはお前か?」
「ああ、つうか俺以外いないだろうがよ。それと俺は、大天使ミカエルの影、ギベア。俗に言う邪神様だ」
「邪神か、その邪神様がおれに話しかけてきたのはなぜ?」
ギベアは、怪しげな笑みを浮かべて言った。
「お前、俺の封印を解いて他の6人の兄弟も色んな国に封印されているから解いてくれ。代わりにお前が死ぬまで付き従い、俺の能力を貸す。っていう契約をしてくれね?」