あらすじ
勇者は怒り、刃を抜いてさらに強き者に向ける。臆病者は怒り、刃を抜いてさらに弱き者に向ける。
——『華蓋集・雑感』より
2047年、日本は極右政権「大和民族復興党」の一党独裁国家となっていた。経済は衰退し、腐敗が蔓延、教育は圧政となり、若者の自殺率は過去最高を記録。芸術は流行と化し、正義は踏みにじられる。
美術に人生を賭ける高校生・戸坂琢二、政界で信念を貫こうとする改革派大臣・弥永善正、真実を追い反抗に身を投じる元記者・綾香利美――三人の視点から描かれる、ひとつの国の崩壊と、そこに芽生える抵抗の火花。
沈黙は、共犯か、それとも罪か?
嘘が法律となった世界で、真実を叫ぶ勇気とは。
『黒き旭日』――今なお自由を求める、すべての者たちへ捧ぐ。