あらすじ
27歳のサキは、音楽事務所で広報として働く既婚女性。
しかし夫・和也との関係はすでに冷え切り、日々は形だけの夫婦生活だった。
そんなある日、全国ツアーを控えた人気シンガーソングライター・蓮司の広報担当に任命される。
初対面の瞬間、彼の瞳に奇妙な懐かしさを覚え、心がざわめく。
蓮司のマネージャー・早瀬美緒は、美貌と冷たい笑顔を兼ね備えた女。
「近づかないほうがいい」と警告する彼女の言葉を受け流すサキだが、次第に蓮司との距離は縮まっていく。
一方、夫の不倫が発覚し、サキの心は決定的に離れていく。
雨の夜の現場で蓮司と二人きりになったサキは、唇が触れそうな距離まで近づく。
だがスタッフに邪魔され、その場は中断。
それでも互いの存在は確実に深く刻まれた。
やがて、蓮司からの誘いで閉店後のライブバーへ。
息遣いが交わる距離で「もう戻らない」と告げたサキは、額への口づけを受け、決意を固める。
しかし翌日、美緒がサキの密会写真を突きつけて挑発。
感情が爆発し、取っ組み合いから拳での殴り合いに発展する。
上司に制止されても互いの敵意は消えず、「まだ終わらない」と火種を残す。
この先、蓮司はサキの怪我を見つけて手当てし、二人の過去世にまつわる記憶が鮮明になっていく。
炎に包まれた神殿、泣きながら手を伸ばす青年
――前世で果たせなかった約束。
それが今世で再び繋がろうとしていた。
サキは夫との円満離婚に向けて動き出し、
美緒や恋のライバルたちとの対立の中で、運命の糸をたぐり寄せていく。
やがて二人は、幾度の障害を越え、前世から続く愛を現世で結実させるのだった。