あらすじ
神童と称えられた少年、平ユウマには、一つの夢があった。それは、五歳の誕生日に与えられる150ポイントのステータスを均等に割り振り、なんでもこなせる「完璧な英雄」になること。
しかし、その夢は一夜にして砕かれる。
優秀な弟への劣等感と、歪んだ愛情を抱く兄のアキトによって、ユウマのステータスは**「移動速度150」**に変えられてしまったのだ。
「なんでもできるヒーロー」という親の期待は、**「足だけの親不孝」**という現実の呪いに変わる。剣も魔法も使えないユウマは、冒険者学校で嘲笑され、英雄になる夢を諦めかける。
だが、彼は一人の老人、ゲンジと出会うことで転機を迎える。
「その足は、逃げるためだけにあるわけじゃない。活かすも殺すもお前次第だ」
ゲンジに教えられたのは、「速さ」を武器に変える戦術。
これは、一点特化の能力を呪いから祝福へと変え、世界最速で最強へとなる少年の物語。