あらすじ
50年前の「ダンジョン災害」が残したのは、
人間と亜人の深い溝と、決して癒えない差別だった。
緑髪の少年――律。
亜人として生まれながら、能力なき劣等種として軽蔑され、
人間にも亜人にも虐げられてきた。
人にも、亜人にも、いい感情はない。
すべては復讐の対象であり、利用すべき駒でしかない。
やがて訪れるダンジョン災害再来の予兆。
律はその魔力の揺らぎを察知し、
亜人と魔物を意のままに操る“支配”の力を覚醒させる。
捕らえた亜人や魔物を眷属とし、繁殖させ、支配を拡げる律。
表の顔「翠」として暗躍し、唯一心を許す秘書セリアを護衛に置きながら、
恐怖と策略で人間をも屈服させていく。
愛も情もいらない。
あるのは、燃え滾る欲と復讐だけ。
そして、その欲が世界を飲み込む――。