あらすじ
遠い昔、世界は精霊たちの力に満ち溢れ、人と精霊は互いに敬意を払い、共に生きていたという。炎は暖を、水は恵みを、大地は豊穣をもたらし、その均衡は世界の調和を保っていた。
しかし、時の流れと共に、人々の心に欲望が芽生え、精霊の力を我が物としようとする者が現れた。清らかな関係は徐々に崩れ、精霊たちは傷つき、人々の前から姿を消していった。いつしか精霊の存在は伝説となり、その加護は遠いおとぎ話として語られるようになった。
そして、物語の舞台となる赤土の村に、一人の少女が生まれた。燃えるような赤髪と、炎のように揺らめく琥珀色の瞳を持つその少女、リラは、忘れ去られた精霊の加護を身に宿していた。しかし、精霊の力を失った世界で、彼女の力は「呪い」として恐れられ、孤独の中で育つことを余儀なくされる。
一方、水の豊かな町には、同じく精霊の加護を受けた少年がいた。青い髪と澄んだ瞳を持つセレスは、その力を「祝福」として人々に受け入れられ、大切にされていた。
相反する運命を背負った二人が出会う時、静かに眠っていた精霊の歴史が再び動き出す。彼らの出会いは偶然か、それとも古の定めなのか。
これは、呪われたと恐れられた少女が、祝福された少年、そして精霊の知識を持つ賢者と共に、自身の力と向き合い、世界の調和を取り戻すための壮大な旅の物語である。炎と水が出会い、絆を紡ぐ先に待つのは、希望か、それとも更なる試練か――。
さあ、忘れられた加護を巡る、魂の旅路を始めよう。
「呪い」と「祝福」、そして「知恵」が交わる旅がはじまる。