あらすじ

松村ケンジロウ、二十代後半。 夜遅く、仕事を終えて疲れ切った彼は、とにかくアパートに帰って眠ることだけを考えていた。 そのとき、道の向こうに自動販売機が見え、「桃ジュースがある」と気づき、つい立ち寄った。 百円を入れて缶を購入し、道路を渡ろうと振り向きながらプルタブを開け、一口──いや、一滴でも飲もうとした、その瞬間。 突如としてトラックが現れ、ケンジロウの体を数メートル先まで吹き飛ばした。 トラックからは男女が降りてきた。女は「死んだか?」と尋ね、男は「確かめてみよう」と答えた。 その“確かめ方”は、なんと全力の平手打ちだった。右頬に強烈な衝撃が走り、顔がアスファルトに叩きつけられる。 男は「うん、死んだみたいだ」と勝手に結論づけ、二人は立ち去った。 しかしケンジロウは、途切れ途切れの声で「……くそ……まだ死んでない……」と呟いた。 次の瞬間、彼の意識は異世界へと移っていた。 だが、その転生先は55歳の老魔法使い、ガルディック・ラヴィントールの身体だった。 名前からして、まるで魔王軍の幹部のような響きである。 そして何より、ケンジロウはこう思わずにはいられなかった――「せめて桃ジュースを一口飲ませてからにしてくれ」。

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小説を読もう2025/08/10
  • 現在の作品マホジジ 〜異世界に転生したけど、老魔法使いで……(ちくしょおおおおおーーーっ!!)〜