あらすじ
休み時間に一人で本を読むだけの日々を送っていた私のもとに、突然やってきた「オタクになりたい」と言うクラスメイト、高坂あかり。
借りパクされたままだと思っていた本は、ある日、形を変えて戻ってきた――そしてそこから、私とあかりの奇妙な「師弟関係」が始まった。
週に何度も本を語り合い、やがて訪れた本屋への寄り道。
その道中、あかりが連れてきたのは、私の左斜め前の席に座る、英語の朗読がよく似合う帰国子女・山岸由佳だった。
本を通して少しずつ近づく距離、入り混じる感情、すれ違う視線――。
あかり、私、そして由佳。それぞれの胸の奥に、小さな変化が芽生えていく。