あらすじ
舞台は、大正時代の日本を思わせる風情ある王国。
王・ミルドによる圧政によって、国民の暮らしは日々蝕まれていた。
民族風の衣を纏う少女・帆瑞(はずき)は、特別な力を持つが故に故郷で迫害を受ける。
王都へと辿り着いた帆瑞が、生活の困窮から財布を盗んでしまった相手――それは、王国軍の主要人物・涼森茉代(すずもりましろ)だった。
奇妙な縁に導かれ、帆瑞は半ば強引に王国軍へと加入。
個性豊かな仲間たちとともに、新たな人生が幕を開ける。
そんな折、王都を覆うように現れた紅い霧。
腐った柘榴の果実のように街を染めるそれは、かつて政府が極秘に開発した空気感染型生物兵器――榴瘴病(ろしょうびょう)ウイルスの変異体だった。
外交は崩れ、王国は孤立。
軍内部には不穏な動きが広まり、謎の革命組織「夢喰団」との衝突も激化していく。
誰が『裏切る』のか。
誰を『信じる』のか。
誰の『正義』が正しいのか。
それぞれの信念が剣となり、駒となり、時に仲間を切り裂いていく――
これは、正義が剣となり、裏切りと交錯する、ひとつの時代の群像劇。