あらすじ
あらすじ
南アフリカ・ケープタウン。
国際保健活動の現場に派遣された大学生・神代美咲は、活動中に消息を絶った。
現地警察は「単なる失踪」として動きを止めるが、兄・悠人には信じられない。
――あの悪夢が、ただの夢であるはずがない。
兄、神代悠人は、美咲を探すため現地へ飛ぶ。
異国の空気、入り組んだ街路、そして夜にだけ現れるもう一つの顔――。
やがて彼は、美咲の失踪の裏に「吸血鬼たちの社会」が隠れていることを知る。
そして、彼らの中に妹の名を知る謎の青年がいた。
兄妹の絆と決意は、光の届かぬ夜の街〈ノクターン〉を駆け抜ける。
待ち受けるのは救出か、それとも――。
登場人物
神代 悠人(かみしろ ゆうと)
26歳。元自衛官の民間警備員。行動力と胆力が武器だが、妹のこととなると視野が狭くなりがち。
美咲失踪の報せを受け、危険を承知でケープタウンに向かう。
神代 美咲(かみしろ みさき)
22歳。大学で途上国の保健政策と公衆衛生を学び、医療系NGOの短期派遣で現地へ。
活動中に行方不明となり、兄の行動の原動力となる。
レニ
白い肌と整った顔立ちの青年。美咲の行方を知ると語り、悠人を夜の街へ導く。
その真意は協力か、それとも利用か――。
梓川 栞(あずさがわ しおり)
ノクターン内部で囚われている女性。15年前にヘカトリカと接触し、半覚醒のまま実験体として生き延びている。
美咲の儀式を機に、他の被験体を救うため悠人に協力を求める。