あらすじ
ある夜、恋人のアパートを訪れると花壇には今年新しく植えられたカサブランカが咲き誇っていた。
けれど、部屋に生けてあった一輪は花粉の鞘みたいのが取ってあり
「受粉すると枯れてしまうそうだよ」
花が子孫を残すためにそれほど潔く生きられるなら、人としての自分もそうあるべきなのか。
「――――僕は、この世界に存在してるものはすべて神様にそれを許されているものだと思う」
カサブランカ、本当に強いんですよ。
ろくに肥料もあげないのに毎年必ず大輪を咲かせます。蕾で切り花にしても必ず咲きます。
この生命力はなんだろう……といつも圧倒される、そんなカサブランカ×金木犀のふたりの一夜のお話です。
よろしくお願いいたします。
※表紙は写真ACより