あらすじ
現代、夏休みの最後の週末。愛知県と福岡県を隔てる歴史的な場所、関門海峡の海岸で遊んでいた若者猛、隼人、鐵、葵の4人。彼らにとって8月15日はただの暑い一日でしかなかった。しかし、隼人が波打ち際で拾い上げた戦艦大和の軍旗に猛げ触れた瞬間、彼の脳裏に数千もの魂の叫びと鉄が軋む轟音がフラッシュバックする。その日の夜、関門海峡には濃い霧が立ち込める
猛は、不思議な力を持つ幼馴染涼音に導かれ一人で海へと向かう。そこで彼らが目にしたのは霧の向こうに浮かび上がるぼんやりと光る戦艦大和の幻影だった。それは故郷へ帰りたかったという悲しい無念を抱かえ永遠に終わりのない航海をと続ける魂たちの姿だった。