あらすじ
小六の春岡結衣の学校では、毎年十二月の終わりに音楽祭というイベントが行われる。音楽祭では、全学年がクラスごとに合唱の発表をするほかに、六年生だけがエントリーできるフリーステージがある。
四年生のときに、当時の六年生がフリーステージで披露したピアノ連弾に感動した結衣は、自分もいつかフリーステージに舞台でピアノ連弾をしたいと夢見ていた。
六年生になった結衣が連弾のパートナー候補に選んだのは、ピアノがうまいと評判の秋野楽。楽の母親はピアニストで、楽もピアノ演奏をSNSにアップしたりテレビに出た経験もあるらしい。華やかなウワサのある楽だったが、実際の彼はおとなしくて暗い雰囲気の目立たない男の子だった。
そんな楽に、結衣が「フリーステージで連弾しよう」誘うと、「もう(ピアノは)やめたから」と言われてしまい……。