あらすじ
九尾狐の神を祀る山と、妖狐たちが住まう紅き妖炎山――
その狭間にひっそりと息づく篝守ノ里(かがりもりのさと)には、
神と人とが交わる、静かで温かな日常があった。
山の巫女として村に降り、人々に微笑む少女――
その名は狐末(こずえ)。
彼女は九尾の神の力を継いだ存在であり、弟の狐流(こる)と共に、
人間の姿を借りて慎ましく生きていた。
里の誰も…神もが知らない。
その穏やかな暮らしの裏に、邪神の気配が迫るのを。
かつて封じられたはずの“邪神”の気配が、
再びこの地に染み出し始めるとき――。
焔に抱かれた里に、ひとつの運命の華が咲く