あらすじ
会社勤めをしている美咲は、AB型なだけで気まずい思いをする場面が多いことを面倒に思っている。
「A型でしょ」「いいえ。そう見えます?」
「じゃあO型だ」「O型でもないですね」
ここまで来ると、たいていの人が申し訳なさそうな表情をする。
なら血液型を聞いてくるなと思う。
「ごめんね、B型だったんだ」
なぜ謝る。B型の人にこそ謝れ。
「いいえ、B型でもないんですよ」
もはや半笑いで答えるしかない。
「嘘! AB型なの? 信じられない、全然見えないよ」
ものすごく驚き、興奮して、私に対して何故かフォローをし始める。
AB型って、そんなに不可解で畏怖される存在なのだろうか。
別に第一印象はA型かO型に見えてるんだから、私はちゃんと世の決まりに逆らうことなく生きている証拠ではないか。
解せぬ。
そんな義憤をうちに秘める美咲の日常に、殺人鬼が交差する物語です。