あらすじ
黒岩孝仁はシスコンである。妹を溺愛するあまり毎晩枕もとに妹の幻影を見るほどである。妹の幻影は、鈍く光る刃物を握り締めている。それは、過去に妹を見捨てた孝仁の後悔が生み出す亡霊の姿だ。
「ボク、就活する」孝仁は妹の一言に愕然とした。靴を履き歩くだけで心的外傷により発狂する妹が望むのは、コンビニ店員になることだった。
同日、孝仁は新規事業に携わることが決まる。彼を含め僅か五名で構成されたメンバーは、誰も彼も圧倒的な実績と個性を有していた。
孝仁は彼と、あるいは彼女と関わることで、経験したことのない非日常に誘われる。イケメンと秋葉デートしたり、年下の女性をラブドールにしたり、金髪ロリの恋愛を補助することになったり……
全ては、妹の為に。
これは、いろいろ考え過ぎる兄が、溺愛する妹の為に、不器用でも精一杯がんばる物語。