あらすじ

大手企業の営業部で働いていた景司は、ある日突然、総務部へ異動となる。そこは「窓際部署」と揶揄される総務第六課。かつての栄光を失った彼は、沈黙と孤独の中で自分の存在意義を見失っていく。だが、同じ部署に配属された若手社員・三浦との出会いが、景司の心に小さな火を灯す。三浦の情熱、田嶋の誠実さ、佐伯の静かな気遣い、大野の不器用な優しさ——それぞれの声に耳を傾けるうちに、景司は「働くこと」の意味を再発見していく。 やがて三浦は会社を去り、景司はその灯を受け継ぐ者として、社内報を通じて社員の声を記録し続ける。そして一年後、景司もまた静かに退職を決意する。残された者たちに希望を託し、彼は新たな一歩を踏み出す。 「働くとは、誰かの声に応えること」——その言葉を胸に、景司は歩き出す。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2025/08/09
  • 現在の作品残る者 追い出し部屋の景司