あらすじ
初恋の相手である桐島貢との結婚式を挙げる親友・篠沢絢乃を、中川里歩は万感の想いで参列者席から見守る。
彼女と出会い、友情を育んでいった10数年に思いを馳せながら――。
里歩が絢乃と初めて会ったのは、私立茗桜女子学院初等部の受験の日だった。
幼い頃からガサツでお転婆で男勝りだった里歩は、「せめて女子校に通って、少しは女の子らしくなってほしい」という両親のたっての希望で嫌々この学校を受けることになったのだが、「女の子らしさ」の模範のような絢乃と出会い、財閥の令嬢ながら気取らない性格の彼女と友達になりたいと思うようになった。
背が高いせいで上級生から目をつけられ、いじめられそうになっていたところを絢乃に助けられた里歩は、「この子はあたしの一番の味方だ」と思い、彼女と親友同士になる。そして、彼女が困っていたら、自分が彼女からそうしてもらったように、自分も彼女の一番の味方になってあげようと決意するのだった。
年月は過ぎ、高校2年生になった秋の日、財閥会長である絢乃の父親が末期ガンだと分かる。それと同時期に、彼女の初恋も判明。
過酷な運命に果敢に立ち向かおうとする親友・絢乃を、里歩は全力で支えていこうと心に決めるけれど――。