あらすじ
日本魔術協会とは、日本という島国に点在する魔術師たちを監視し管理する機関である。
当然表に知られてはおらず、彼らは魔術師らしく影の中で活動している。
決して人目につかない怪しき存在たち。
だが今回ばかりは表に出るしかなかった。
数ある魔術の中で最も恐れられ、禁忌とされる魔術がある。
別名『魔術の核弾頭』。
真の名は―――【灰塵残さぬ死滅の息吹】。
「このままでは日本が滅びる。文字通り、跡形もなくな」
使用者の命をも奪う最凶最悪の魔術。それを植え付けられた一人の少女の殺害に、協会に関わる全ての魔術師たちが動き出す。
危険を排除するために。
日本を救うために。
―――だが、
「………お願い」
少女は出会ってしまう。
「……私は、死にたくない」
唯一の例外であり、魔術協会が警戒していたある意味最悪の存在でもある一人の少年と。
「―――お願い…私を助けてッ…!」
死を約束され、破滅を招く小さな少女は〈悪魔〉と邂逅する。
一国を敵に回し、あらゆる魔術師たちが牙を剥く。それでも〈悪魔〉は言ったのだ。
―――『必ずお前を助けてやる』と。