あらすじ
17歳のティッツァーノは、母親を交通事故で失い、孤独と絶望の中で過ごしていた。命の意味を見失い、人生に希望を見いだせず、屋上で死を決意するが、そこで突然現れた少年によって運命が変わる。黒いコートを羽織り、片手にリンゴを持つその少年は、ティッツァーノに「絵」の力について語り始める。「絵は嘘をつかない」と言う少年の言葉に、ティッツァーノは思わず引き寄せられる。
少年の話に導かれ、ティッツァーノは次第に“本物の絵”と向き合うことになる。しかし、彼はその力をただの異能力としてではなく、絵に込められた“本当の心”と向き合わせられることになる。その過程で、ティッツァーノは絵が持つ“嘘をつかない力”を感じ取るようになる。だがその力には思いもよらぬ代償があり、絵を操ることで、ティッツァーノは自分自身の“本物”を見つけるための試練に挑むこととなる。
彼の内なる葛藤、そして母との未解決の思い出が徐々に明らかになり、ティッツァーノは自らの力と向き合う決断を迫られる。命を絶とうとしたその瞬間から始まる、彼の“本物”を探し続ける戦いが、今、幕を開ける。