あらすじ
盲目の少女と、彼女の秘密を握る青年がコンビで事件の裏にひそむ闇を暴く! シリーズ第1弾!
◆あらすじ
子どもの頃に失明した遠藤真実(通称マメ)は、親友の恵梨とともに近所の大学を訪れる。
そこでは学校祭が行なわれており、友人である庸介がマメを招待してくれたのだった。
庸介の紹介で、遠山という青年と知り合うマメ。冷たく、愛想のない遠山の態度に戸惑うが、同じく庸介の友人である研一たちに囲まれ、楽しいひとときを過ごす。
そんなさなか、庸介が倒れて意識不明となる。彼の飲み物に薬物が混ざっており、マメを含むその場にいた六人が疑われることに。
警察官の清多は、庸介が倒れた当時、彼の隣にいたマメと遠山に疑いの目を向ける。清多の厳しい追及がマメに向かおうとした瞬間、遠山はマメを連れてその場から逃亡する。
成り行きで遠山とともに逃げることになり、彼の人となりを少しずつ知っていくマメ。しかし、庸介が倒れる前に浅沼という学生が転落死する事件が起こっており、遠山はその事件でも疑いをかけられていた。
そして、遠山は以前交際していた恋人・真里亜を亡くしており、庸介と浅沼はその死に深く関わっていた。つまり、遠山には庸介や浅沼を恨む理由があった。
やがて、マメは親友の恵梨からの電話で、遠山が犯人であるということを裏付ける物的証拠が見つかったことを知る。
「あなたはいま、殺人犯とふたりきりなんだよ」――。恵梨の言葉に戸惑うマメ。
庸介や浅沼を手にかけたのは本当に遠山なのか?
真里亜の死に深く関わっている庸介を、遠山は憎んでいたのか?
手探りで事件を追うマメは、やがてすべての真相に辿り着く。
それは、彼女にとってはこの上なく残酷な真実で……。
事件が暴かれるとともに、浮かび上がるのはマメの隠された過去。
そしてマメ自身も気づいていない、遠山との因縁だった――。
表紙提供:むらたん様
※こちらの作品は十四年前に書き始めた拙著「イノセント」を、キャラクターの設定を変えてリライトしたものです。