あらすじ
高校二年生の篠宮蓮(しのみや・れん)は、何の変哲もない下校途中、空から落ちてきた巨大な看板に押しつぶされ――気がつけば、真っ白な空間に立っていた。
そこに現れたのは、金髪でやたらとテンションの高い自称・万能神。どうやら看板落下は「神様の事務処理ミス」によるもので、蓮は完全にとばっちりらしい。
お詫びとして授けられたのは、魔力無限と全魔法習得という反則級の能力。
「これで新しい世界でも安泰だね!」と神様は笑顔で送り出したが、蓮が望んだのは平穏な暮らしだった。
──だが、転生先で待っていたのは平穏とは程遠い日々。
魔法を一度使っただけで「伝説の賢者が帰ってきた!」と街中が大騒ぎ。
助けた盗賊被害の村では「救世主様!」と祀り上げられ、国王からは「我が国の宮廷魔導師に」と勧誘される。
静かに暮らそうと隅っこの村に引っ越しても、魔物の大群がなぜか村目がけて一直線に襲来。
蓮はため息をつく。
「……なんで俺、ただ暮らしたいだけなのに、世界が全力で巻き込んでくるんだ?」
平穏を望む冷静少年と、彼を放っておかない騒がしい異世界。
神様のミスから始まる、巻き込まれ系異世界コメディ、ここに開幕──。