あらすじ
なぜか大学で「安全」の実務を担当させられた父は、いろいろなインシデント(事件・事故)に巻き込まれ、トラブルシューターとして活動していました。
このはなしは、変わり者の父、全一の娘である『私』が、父の著書、父の残した手記、父から断片的に聞かされたエピソードなどに『インスパイアー』されて『創作』したものです。私は父と同じ研究分野に進み、父の研究室で学位「修士(工学)」を取得しました。家族の中では、もしかしたら母よりも、晩年の父を多面的に観察できていたかもしれません。
平日は毎朝、父といっしょに大学へ登校していました。その道すがら、いろいろなエピソードを聞き出しました。しかし、父はそのインシデントの登場人物、インシデントの発生時期鵜や季節、発生場所などの、具体的には語ってくれませんでした。守秘義務だそうです。だから、そこは『私の創作』で補完しています。
このはなしはあくまでフィクションです。ノンフィクションではありません。そして、このはなしは今から20年以上前、まだ父が40代だった頃に遡ります。
安全工学の教科書として書かれた父の前作『研究室では「ご安全に!」(コロナ社)』を建前とすると、本音の部分に相当するお話しになります。。