あらすじ
高校二年生の春。
人付き合いが得意ではない相沢啓太は、放課後の図書室で静かに本を読むのが日課だった。
そんなある日、クラスの人気者で明るい性格の桜井美羽が、なぜか啓太の向かいの席に座る。
最初はぎこちない会話だったが、翌日からも美羽は同じ席に現れた。
やがて二人は放課後、一緒に寄り道をするようになる。
駄菓子屋のラムネ、河川敷のベンチ、夕焼けの商店街。
それは、啓太にとって初めての「誰かと過ごす放課後」だった。
しかし、美羽には「夏休みの終わりに転校する」という秘密があった。
限られた時間の中で、二人はどんな想いを交わすのか——。
そして夏祭りの夜、啓太は勇気を振り絞って、美羽に最後の言葉を告げる。
淡く、切なく、そして温かい、高校生のひと夏の恋物語。