あらすじ
公爵令嬢オリヴィア・ヴァルデールは、完璧な才覚と魔力を持つがゆえに、王太子セシルと男爵令嬢リリアーナの嫉妬を買い、冤罪で辺境の島へと追放される。絶望の淵に突き落とされた彼女は、実質的な「処刑場」であるその島で、ひっそりと暮らす先住民族と出会う。
そこでオリヴィアは、温かい村人たちに受け入れられ、古式魔法を学びながら心を開いていく。そして、漂着した一人の青年を助ける。彼の名はノクティス。かつて魔王として魔族を統治していたが、裏切りに遭い、深手を負って流れ着いたのだった。
「ペイ・フォワード。次へ回すの」
幼い頃、人間から受けた恩を胸に抱くノクティスと、その言葉を口にするオリヴィア。運命的な再会を果たした二人は、愛を育み、互いの傷を癒していく。
しかし、王都ではセシルの悪政によって国が荒廃し、魔王軍が動き始める。村人たちの命を盾に、オリヴィアは一人、王都へと帰還することを余儀なくされる。絶望の中、彼女は病弱な王に代わり権力を持つ王妃と密かに接触し、ノクティスが「無血解放」を掲げて進軍している事実を知る。
「全軍、進め!愚かな王によって乱された秩序を正し、新しき時代を築くのだ!」
(オリヴィア!必ず迎えに行く!待っていてくれ!)
ノクティスはオリヴィアとの再会を胸に、魔王として王都を目指す。そして、ついに訪れた決戦の時。オリヴィアは、真実の愛と古式魔法の力で、自分を裏切った者たちに立ち向かう。これは、島流しされた悪役令嬢が、本当に大切なものを見つけ、愛する人と共に世界を変える、壮大な逆転劇の物語。