あらすじ
かつて「セントリー」と呼ばれる強大な悪魔たちと壮絶な戦いを繰り広げ、命を散らした前世の英雄、水瀬 光。
真っ白な無の空間で神とも呼ぶべき存在から声をかけられ、ふたたび命を授かる──舞台はダンジョンとモンスターが跋扈する現代風異世界へ。
転生後の光は、神の気まぐれで性別と容姿を変えられたものの、内面は変わらず「ぐーたらなお人好し」。
授かったスキルは基礎魔法のみ。
だが、いつしか街の裏路地で起こる大小のトラブルを一人で解決する“影の守護者”として語り継がれるようになる。
迷子を導き、洞窟に囚われた人を救い出し、ひっそりと街の平穏を守る日々。
誰も知らぬうちに積み重ねられる小さな善行は、やがて前世の伝説と肩を並べるほどの奇跡を生む──。
だが、安息は長続きしない。
再び世界の暗部から響く不気味な気配。忘れ去られた因縁が動き出すとき、光は再び──たった一人で歯車のように世界を回し始める。
これは、ぐーたらだけれど誰よりも真面目に「人を助ける」影の英雄譚。
無数の祈りに気づかれぬまま、今日も彼の物語は動き出す。