あらすじ
田舎町に佇む天響神社。
樹齢1500年のご神木・凪杜さまは、誰にも語られぬ時を静かに刻んでいた。
人と話すのが苦手で、学校でいじめに苦しむ少女・木瀬桜子。
心を許せる相手は、幼い頃から通っていた天響神社のご神木だけだった。
そんなある日、桜子は転校生・雨宮颯と出逢う。
真っ直ぐに想いをぶつけてくる颯に戸惑いながらも、少しずつ心を動かされていく桜子。
そこへ、もう一人の転校生・風間凪翔が現れ、三人の関係は静かに、しかし確実に変わり始める。
やがて明かされる、ご神木にまつわる“禁忌”と凪翔の正体。
それは、桜子の過去と、未来を大きく揺るがす運命の扉だった――
雨の日の神社、三人の想い、そして静かに芽生える恋心。
切なさと優しさが交差する、ひと夏の青春幻想譚。