あらすじ
児童書【第14回角川つばさ文庫小説賞 応募作品】
「夢なら、早くさめてよーーーーっ!!」
ユウは、全力で――それこそ命がけで――走っていた。
なぜかって?
とんでもなく恐ろしい顔のオオカミが、猛スピードで追いかけてくるから!
しかもそのオオカミ、人間みたいなフォームで、なんだかやたらとカッコいい!
「これって夢だよね……そうじゃなきゃ、おかしいでしょ!」
そう自分に言い聞かせながらも、ユウは必死で逃げ続ける。
逃げた先に現れたのは、「変身診療所」と書かれたふしぎな建物。
中にいたのは、白衣を着たちょっとミステリアスな少年・エスと、
スーツ姿でピシッとキメた助手・ノワール。
「オオカミに追いかけられてるの! 助けて!」
ユウの叫びに、ノワールは冷たく言い放つ。
「すでに“人間の姿”になっている方は、お帰りくださいませ」
――えっ!? 人間じゃダメなの!?
わけもわからないまま、再び迫ってくるオオカミの影。
「た、食べられる――!!」
絶体絶命のピンチ…と思いきや
ここからユウの運命は思わぬ方向へ!
突然異世界に飛ばされてしまった女の子・ユウと、
魔王の息子であり診療所の所長・エス、
クールな助手・ノワールとの、
笑って、驚いて、ちょっぴり切ないドタバタ変身ファンタジー
――ここに開幕!