あらすじ
かつて二つの超兵器を作り上げた国。歴史の表舞台に突如現れ、瞬く間に世界を蹂躙したその国は、名を出日ノ国といった。
空を焼き尽くし、地を打ち砕いた大戦から八十九年が過ぎたある日。出日ノ国の青年、野火は霞に煙る酒場の隅で奇妙な老夫婦と出会う。都市伝説とばかり思っていた組織「蒸隠機関」を名乗るその二人は、彼を今まで触れることの無かった裏の世界へと誘った。
「ただ…人として生きたかっただけなんだよ。僕も、妻も。それくらい、許されていいだろう?」
蒸気に紛れる夕闇を駆け抜け、自身に秘められた真実を知る時、出日ノ国が消し去った歴史の真実が再び世界に争乱を巻き起こす。