あらすじ
自己肯定感がゼロの俺、潮見湊には、月島青葉という眩しすぎる幼馴染がいた。人気読者モデルとして輝く彼女が、俺を特別に想っていると知っていても、劣等感が俺たちの関係を縛り付けていた。
そんな歪な日常は、高3の冬、彼女の転落事故によって、唐突に終わりを告げる。
青葉が長い眠りについた後、罪悪感に溺れる俺の前に現れたのは、別のクラスの同級生・神崎美織。彼女は、俺が心の底で求めていた共感と優しさで、俺の孤独を完璧に埋めてくれた。俺たちが恋人になるのに、時間はかからなかった。
だが、俺は知らなかったのだ。彼女の優しさが、青葉への激しい憎悪を隠すための完璧な仮面であり、その出会いが、巧妙に仕組まれた復讐劇の始まりだったことを。
数年後、大学生になった俺たちの前に、眠り姫が目覚めるまでは――。
これは、劣等感と罪悪感、そして憎しみが引き起こした、痛々しくも切実な再生の物語。