あらすじ
弟ノアに下されたのは――「この世に災いをもたらす」という、神の予言。
神を頂点とする神聖国家において、それは死刑宣告と同義だった。
弟を守るため、兄・ヴァルトリエン・グレイアードは国家に反旗を翻し、帝都を、世界を、灰と炎で焼き尽くした。
――それが、“灰の大公”と呼ばれる男の始まりだった。
だが、運命は終わらない。神の意志により転移させられた先は、スキルと“塔”が支配する、現代の地球。
異世界の大公として、絶対の力と誇りを持つヴァルトリエンは、再び弟に迫る“災厄”の未来を砕くため、剣を振るう。
たとえ、神と全世界を敵に回しても――
「弟は、俺が守る」
これは、最強の兄と、滅びの運命を背負わされた弟の物語。世界が違えど、兄弟の絆は、誰にも壊せはしない。