あらすじ
拓真は音楽大学の声楽科に通う大学院2年生。1年前事故で彼女の香織を亡くしてから自分だけが生き残ってしまったという罪悪感で、「生きている意味」は何だろうと疑問に思うようになった。
そんな時、ひょんなことがきっかけで5年ぶりに幼稚園からの幼馴染みの咲苗と再会。ピアノの上手な咲苗に拓真は声楽科のピアニストとして大学に来て欲しいと誘った。大学生活を共に過ごすうちに、拓真は咲苗がある秘密を抱え続けていたことを知ることになる。
咲苗は一度引っ越しで拓真と離れたが、中学で戻って来る。そこで拓真と親しい香織と出会い、音楽を通じて仲良くなっていく。そして3人は、同じ高校に通う。2年生の文化祭で3人は『いのちの歌』を披露することになった。しかしその後、咲苗から高校を卒業したらウィーンに留学すると言われ——
咲苗が高校を卒業した後ウィーンに留学した本当の理由とは——
本当にだいじなものは隠れて見えない——側にいたのに気付けなかった幼馴染みの咲苗の苦しみ。咲苗の秘密とは何なのか。そして香織にも、ずっと抱え込んでいた秘密があった。
「生きている意味」とは何か——咲苗と香織の秘密を知った拓真の出した答えとは…
3人の思い出の曲、竹内まりやさんの『いのちの歌』が命を繋げる物語。