あらすじ
とある魔女は心優しく、そして少しおかしな人です。
ある時は花に。「まあ。おはよう、私のかわいいこ」
ある時は猫に。「おかえりなさい、私の天使」
ある時は大雨を告げる風にも。「また私のかわいい天使が帰って来たのね……おかえりなさい」
人々は彼女は気が狂っているんだと言います。けれどそれだけでした。
永くを生きる魔女の過去について、その気狂いの理由について、知る者はいません。彼女は薬を売り、占いをして、たまにほんの少しの不思議な力を使って人助けをする良い魔女でした。彼女のおかしな挙動は、大した問題ではなかったのです。
しかし。