あらすじ
尚人と真緒は、付き合って三年目になる。尚人が大学三年、真緒が大学二年の時に、テニスサークルの新入生歓迎会がきっかけで仲を深め、交際をした。
尚人は、自分に自信が無く、一歩が踏み出せないものの、周りと比べ、劣等感を募らせるような日々を送っていた。高校までは、順風満帆だったが、大学に入り、くすぶっている自分を受け止められず、目を背け続けていた。一方、真緒は、幼いころから優等生で、勉強もスポーツもできた。その原動力は、小学校三年生から女手一つで育ててくれた母親への感謝で、良い会社に就職して、母を安心させるという野望を掲げていた。大学入学後、勉強や部活で培ったことが活かせず、人に対して壁を作るようになった。
キャンパスライフにどことなく歯がゆさを持っていた二人が、あるテニスサークルの新歓で出会い、意気投合する。
大切な存在が出来たことで、燻っていたそれぞれの大学生活は華やいで、見違えるほど楽しい日々に変貌していった。
しかし、時間が経つにつれて、お互いの存在価値がずれていく。
真緒だけを見ている尚人と、大切な人との時間を原動力に新しいことに挑戦する真緒。
「変わらない」尚人と「変わる」真緒。
二人の未来に待ち受けていたものとは。