あらすじ
小日向紬(こひなた・つむぎ)は、幽霊部員ばかりの美術部員。
彼女と、ひとつ年下の後輩、瀬名美雨(せな・みう)。
それから、先生。
たった三人だけが集まる美術室で、紬は人生で最後の一枚になるかもしれない油絵のことを想う。
紬にとって絵は光で、どこにも馴染めなかった心を照らしてくれたもの。
そして先生だけが、紬の絵のなかにある“光”のことを理解してくれた――。
わたしの絵、に向けられていた愛しさ。
わたしではなく、わたしの描いたものに。
わたしはキャンバスに嫉妬していた。
表紙イラスト:細葉白熊 さま
(Twitter:@hosoba_ haguma81)