あらすじ
仕事と人間関係で疲れきった心を癒すため、東京へ旅行にやってきた美月《みつき》。
全て忘れて羽を伸ばすはずが、とある事件に巻き込まれ一人の男に助けられる。
暗く悲しい目をした彼は、まるで哀れむような、それでいてどこか優しげな声色でこう言った。
「……死にたくないなら、しばらく俺の傍にいろ」
突然始まる無口で不愛想な彼との共同生活。
少しずつ明らかになる辛い過去と垣間見える優しさに触れ、美月は決意する。
「嫌って言われても離れません。同情とかじゃなくて、私がそうしたいから」
交わるはずのなかった二人の人生が、ゆっくりと交錯していく――