あらすじ
時は大正。文明開化の明かりとともに、妖怪変化も姿を消した……かのように見えた。
しかし異能の一族は今日も闇に紛れて帝都を守っていた。
そんな中、典堂涼子とその一族は没落の一途をたどっていた。
典堂家の異能は「癒やし」。妖怪変化によって生じた怪我人、病人を治すことを生業にしていた。
しかし西洋医学の広まり、異能規制法、そして「とある一族」の躍進により、典堂家の出番は激減。
「今日も傷病者がいないことは、素晴らしい……。けど、お腹空いた! 生まれる時代を間違えた!」
そんな涼子の元に「とある一族」こと風月家の若き当主・風月颯真がやってくる。
「典堂の癒やしの力がほしい。何を今更と思うかもしれないが、俺と『政略結婚』してくれないか」
「……ご飯は三食つきますか?」
「あ、ああ、もちろん」
「お受けします(やったー!)」
こうしてご飯につられた涼子と、彼女の内面を知らない颯真の『新婚生活』が始まるのだった。