あらすじ
――その「愛」は、社会が許さない。けれど、心は嘘をつけなかった。
ある福祉施設で静かに暮らす澪は、重度の知的障害を抱え、言葉で自分を表現することができない。しかしその瞳には、誰よりも深い孤独と、温かい何かを求める光が宿っていた。
一方、若くして両脚を失い、車椅子での生活を余儀なくされた惇也は、新たな職場としてこの施設に赴任する。心に癒えぬ傷と、自らの欲望への葛藤を抱えながらも、彼は澪の中に確かに「何か」を見出す。
言葉がなくても、通じ合える想いがある。
理性を超えて惹かれ合う二人の間に芽生えるのは、かつて誰も知らなかった“純愛”だった。
しかし、彼らの関係は少しずつ周囲の視線を集め、やがて社会倫理と法の檻に呑まれていく。
「愛とは何か」「正常とは何か」
その問いが、読者の心にも深く突き刺さる――。
愛と罪、依存と救済の境界線を描く、リアルで切実なラブサスペンス。
三度の衝撃が、あなたの価値観を揺るがす。