あらすじ

本当の自分って、どういうのだろう。何を持っていたら、本当の自分と言える? やりたいこと? 得意なこと? 好きなこと? 好きなもの? 好きな、人? そんなものなくても生きていける。与えられた仕事をこなせていれば、問題ない。どうせ誰も期待していない。どうせ失敗作だし。 プロの役者として劇団に所属している朔弥(さくや)は、本当の自分を持っていないことが役者をやる上では有利だと思い込んでいた。同時に、自分が本当は空っぽで舞台から降りれば何も持っていないことを、密かに悩んでいた。 特殊な生い立ちといびつな家族愛によってねじ曲げられた自己肯定感をどうにかして高めようと日々奮闘する中、ある夜、予期せぬトラブルに巻き込まれた。そのピンチを、突然現れたふたりのドラァグクイーンに助けられ、そこから朔弥の人生は大きく変わり始める。 知らなかったコミュニティ。知らなかった価値観。知らなかった世界。そして、知らなかった自分。 真実に向き合い自分がやるべきことを探し始めた朔弥の、運命の恋物語。 *作中にセクシュアルマイノリティに関する様々な表現が出てきて、時にはネガティブなニュアンスの言葉が出てくることもありますが、あくまでストーリーの流れに必要な要素としての表現だということをお断りしておきます。 作者は当事者のため、セクシュアルマイノリティ含め、多様性がさらに認められる世の中になってほしい、という願いを常に抱きつつ作品を書いています。 決して差別的な意図はない、ということをふまえて読んでいただけたら幸いです。 *セクシュアルマイノリティに対するフォビア/ヘイト表現にトラウマをお持ちでフラッシュバック等が心配な方は、閲覧をご遠慮ください。 *一部、暴力的なエピソードや性的な表現が出てきます。苦手な方はご注意ください。 *当然ですが、女性同士、男性同士の恋愛に抵抗がある方は読まないでくださいね。 *この作品は『ムーンライトノベルズ』にも掲載しています。

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エブリスタ
エブリスタ2022/10/29
  • 現在の作品挿頭 月虹 雪代の音(かざし げっこう ゆきしろのおと)