あらすじ

お出かけ前のキスをし忘れたので家に戻って来た彼氏は同棲中の彼女が他の男を連れ込んでいる光景を目撃し、逆上して二人を殺害、逮捕されてしまいました。刑期を終え出所した彼氏を、殺害した彼女の妹が出迎えます。妹は姉の元カレを車に乗せると急いで出発しました。彼女の両親が雇った殺し屋と、殺された間男の極悪な家族が、出所者に復讐しようと待ち構えていると言うのです。罪の意識に囚われていた彼氏は「いっそ殺されて楽になりたい」と、のたまいますが元カノの妹にレンチで滅多打ちにされながら「生きて罪を償うことが大切でしょう!」と説教されて気が変わりました。生き残って過ちと向き合う道を選んだ元カレと、どんな理由があるのか知らないけれど姉の仇を救った女の、決死の逃避行が始まった……なんて書いてみましたけど、こっちのストーリーの方が面白そうな気がしてきました。実際に書いた話は、冒頭部分は概ね同じですけど中身は違います。キスしたら「これってもしかして、俺たち/私たち、入れ替わっている~」みたいな話でもありません(じゃあ書くな)。あらすじとしては、口紅とかキスマークではないですけどキスしたら、そんな感じの何かが相手にうつってしまった、といったところでしょうか。  小説の終盤で転調しているのは「マスクしていれば無問題」と気付いたからで、話の整合性を取るため時間軸を未来へずらしてみたのですが、それが成功したとは言い難く、とても残念に思います。「マスク美人」という言葉が頭の片隅にでも浮かんでいれば回避可能なミスだったと反省は若干しています。マスクについて深く考えていなかったのが失敗でした。  この過ちを認めた上で、キスのミスを前向きにとらえることにします。マスクをしていたらキスはできないわけで、そういったジレンマも恋愛の可燃性を高めるな~といった気付きに至ったのは収穫として挙げられます。映画『ミッドナイト・エクスプレス』ではガラス越しの接吻がありましたけど今ならマスク越しの口づけは成立するのか、と考えるきっかけにもなりました。不織布がビッチョリ濡れ相手の鼻や口唇が浮かんで見えるほどのキスが恋人たちに与える影響について、機会がございましたら考察していきたいと思います(←ちょっと逃げ腰ですけど、何卒ご容赦のほどを)。

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エブリスタ
エブリスタ2022/12/25
  • 現在の作品「忘れもの」はキス