あらすじ
骨董商を営む弥吉は、あちこちをめぐっては珍しい品を仕入れては、その道の酔狂な道楽に売りさばいている。
今日も弥吉の大の得意先、さる藩の家老の家で品物を広げては、家老の気を引こうと熱弁をふるっていた。
この家老は、若い時は切れ者で通っていたようだが、最近は年のせいかいくらか判断能力が劣ってきたのかもしれない。弥吉が持ち込んだ『珍品』をいい値で買い込むこともしばしば。
概してこのような好事家は、一般の人は見向きもしない物、特に『掘り出し物』という言葉に興味を惹かれるようだ。
さて、今日は弥吉からどんな品を買わされるのか。
このところ商売がうまくいったこともあり、弥吉は何年かぶりに家に帰る。そこで女房と商売の品をめぐるやり取りが起こる。
弥吉が買い集めた商売の品は、濡れ手で粟の儲けにつながるか、はたまた?
なんだか、古道具屋の甚兵衛の『火焔太鼓』のように大儲けできるか。
柳の下に二匹目のどじょうはいるのか。
火の見櫓の半鐘でも仕入れて、「おじゃん」にならなければよいが。