あらすじ
「ねえ、まだ死なないで。――君の死体を、これから届けにいくから。」
死者の「身体」は、最も愛した者のもとへと返されるべき――。
そう語る少女・白波セツナは、《遺体配達人(レクイエリア)》。
彼女が請け負うのは、“未練”を抱えた死者たちの遺体を、愛する人間の元へ「直接届ける」こと。
死体を抱いて、駅のない駅に降り、光の届かぬ町を歩く。
人を愛するとは何か。死とは何か。遺された想いは何をもたらすのか。
やがて彼女自身にも、「まだ届けられていない誰かの死」が襲いかかる。
そのとき、“遺言”は何を語るのか。
これは、“生きることの終わり”から始まる、少女のラブストーリー。