あらすじ
「君の姿が鏡に映らなくなるってことは——」
小学校の頃、クラスで流行った「鏡占い」。
それは“鏡に映った自分の感情が、本当の気持ちを映し出す”という不思議な占いだった。
でも、高校三年生になった須永ハヤトはある日突然、自分の姿がどの鏡にも映らなくなってしまう。
隣の席の藤沢めめは、なぜかそのことを知っていた。
彼女は昔から鏡を覗き込んでいる不思議な存在——でも、彼女の笑顔は透明で、どこか優しかった。
やがて二人の記憶が交錯し、ハヤトは「鏡占い」の真実と、自分がずっと抱えていた感情に気づいていく。
“自分に対する感情が無くなったら、鏡には何も映らない”
消えた自分を取り戻すために、ハヤトが最後に見たものとは——?
不安定な青春の中で、見失った「自分」を探す物語。
「鏡占い」——君は、本当の自分を映せるか?