あらすじ
俺は、一歳のときに異世界から逃げて来た。
だけど、日本は、どうしても息苦しかった。
夢に流れてくるのは、燃える街、崩れる家。
倒れた家族の背中──
知らないはずの記憶だった。
『約束の時間は、あと15分──』
俺は、人生を賭けて始まりの場所へ還る。
そこには、俺の名を知る者がいた。
そして、知らなかった感情を教えてくれる誰かがいた。
これは、初めましての仲間に、おかえりと迎えられる物語。
そして、誰かを本気で愛する物語でもある。
生きるために名を棄てるか。
誇りのために剣を握るか。
そして、愛する誰かを守るために
──他人の命を刈り取る覚悟を持てるか。
これは、選択の物語。
だけど……今の俺には、まだ選べなかった。
「それは、きっとどれも、間違っていないのだから」
喪失と再会、痛みと祈り。
そして、恋が始まる異世界ファンタジー。